魔法のように、コーヒーの濃度によってまったく味が変わる、スーパーコーヒー!
とても新鮮で、強烈な印象を与えてくれるロットです。
ここ2年ほど、コロンビアのQuindio、Felipe Arcilaさんの豆を扱っています。ワイン酵母+フルーツの共発酵(またはInfusedとも)によって、爆発的なフルーツ感を持つコーヒーをリリースし続けている生産者さんです。
今回は、バナナの共発酵豆を買ってみました!
本ロットは、Goldfinger Banana(少し小さくて丸っこいバナナ)とワイン酵母を混ぜて発酵しています。見出しの写真でも、輪切りのバナナと一緒にコーヒーチェリーが漬けられているのが見えると思います。
豆を挽くと、バナナ感はもちろんなのですが、とっても甘い香りに包まれます。ココナッツやシナモンを思わせる香りが強く感じられるのですが、バニラ、キャラメル、バナナパンケーキなど、スイーツを思わせる香りです。焙煎している間も、焙煎機の中でマフィンを焼いているのかな?と思うほどの甘く、バターっぽい感じの香りが漂います。すごく不思議なコーヒーです。
このコーヒーにおいて僕が発見した特に大きな特徴は、ブリューレシオ(豆とお湯の比率=コーヒーの濃さ)によって、魔法をかけたように出てくる味が変わるという点です!
まずは通常レシオの1:16.5(10gの豆に対して165mlのお湯で抽出)では、これでもあっさり目のレシピなのですが、とっても強いコーヒー感と、ウイスキーのようなお酒感、グッとうまみが詰まった、マフィンのような味です。ちょっと強いコーヒーに感じます。
これを1:17.5(豆10g:お湯175ml)まで引き伸ばしてみると、あらビックリ!急にフレッシュバナナのようなフルーティーさと酸が出てきて、甘さとバランスが取れた、とってもフルーティーなコーヒーに変わります。どちらのレシピでも、後味にココナッツやシナモンを思わせる香りが、長く長く続きます。
おすすめの飲み方は、まずは1:16.5のレシオで抽出し、途中まで飲んだところで、数滴ずつ、お湯を足して味の変化を楽しむというやり方です!きっと、おお~これか~!とわかっていただけるはず!
また、エスプレッソマシンを持っている方に是非試していただきたいのが、このコーヒーを使ってエスプレッソを抽出して、ラテやフラットホワイトで楽しむというやり方!エスプレッソ抽出してスチームミルクを注ぐと、チョコチップバナナマフィンのような香りと味で、すごくおいしいです!
以下に、コヤナギ推奨のフラットホワイトのエスプレッソレシピを書きますので、お試しいただける方はやってみてください!
・19gの豆を使用
・通常のエスプレッソ豆で良い抽出ができるのと同じ挽き目
・40gのエスプレッソを抽出(抽出時間:24秒~28秒くらいが理想)
・170mlのカップに、先ほどのエスプレッソを20g入れ、スチームミルクをいっぱいに注ぐ
・出来上がり!
1人だとエスプレッソの残りが20gあると思うので、これに60gのお湯を注げば、フルーティーなアメリカーノになります!こちらも、後味はチョコチップバナナのようです。
■焙煎について
本コーヒーは、焙煎度合いを中浅煎りの範囲にとどめながら、Development(ハゼからどのくらい焼くか)を長めに取り、酸を丸くしながら甘さを強く出しているのが特徴です。温度上昇を最小限に抑えているので、焦げた味や香りはしないと思います。これによって、バナナの甘い香りと、液体となったときのコーヒーの味をマッチングさせられるように工夫しています。
■抽出について
本コーヒーは特に強い香りと味を持っていますので、お湯を多めに抽出してあげると楽しめると思います。その中でも濃いめと薄めで、感じられる味が全く異なるので、お好きなブリューレシオを見つけてみてください!
・濃いめ・・・1:16.5(豆10g:お湯165ml)バナナを使ったスイーツ、ウイスキーのような味わい
・薄め ・・・1:17.5(豆10g:お湯175ml)フレッシュバナナ、酸と甘みのバランス
※まずは濃いめに出してみて、お湯を足す(加水)も有効です!
コロンビア, Felipe Arcila, Castillo, Goldfinger Banana Wine Yeast, フィルターロースト 50g~
インフォメーション
甘み ★★☆☆☆ 酸味 ★★★★☆ ボディ ★☆☆☆☆ フルーティ ★★★★★ フローラル ★★★★★★★ - 生産国:コロンビア
- 地域:キンディオ(Quindio)
- 生産者:フェリペ・アルシラ(Felipe Arcila)
- 品種:カスティージョ(Castillo)
- 標高:1,450~1,500m
- 生産処理:インフューズドハニー(Infused Honey)
- 乾燥:アフリカンベッドでの天日乾燥
- 焙煎度:中浅煎り中盤
- テイスティングノート:バナナマフィン、シナモン、キャラメル、ウイスキー、バニラ、ココナッツ、バナナパンケーキ、強い甘さとわずかな酸、濃度で変わるバナナ感、クリーンな後味
- 推奨ブリューレシオ:1:16.5~1:17.5
コヤナギからの一言
バナナと一緒に発酵させた、爆発的な香りを持ったコーヒー。このコーヒーは香りがものすごく甘く、スイーツのようです。
ただ、悩んだのは焙煎度合いです。甘い香りのコーヒーなのに、浅く酸を活かす焙煎にすると、香りと味がマッチングしないのです。そのため、酸は残しながらも甘みを強く引き出す焙煎方法で、この豆のポテンシャルを引き出すことにしました。
酸を消しすぎると味がフラット(平坦)な印象になり、口に含んだ時に鼻から抜けていく立体的な香りが弱まっていく傾向があるため、酸と甘さをどうバランス取りしていくかがチャレンジとなる豆でした。
うまい具合いの焙煎度合いに落ちていると思いますので、気になったらぜひお試しください!